畳んだ状態では少し縦長い本。表紙はハードカバー本のようなボール紙の芯が入った丈夫な用紙です。本を読もうと表紙を開くと蛇腹になった本文がどこまでも伸びていきます。その長さなんと3メートル超。主人公が長い廊下を抜けていく様を擬似体験できる本文は、見開き単位で漫画として読むことと、一枚の長い絵として見る二通りの楽しみ方が可能です。一度では印刷不可能なので、細長い本文を何枚もつなぎ合わせています。本には輪になった帯が巻かれているため不意に伸びてしまうこともありません。畳んだ状態のコンパクトさからは想像もできない驚かされる仕上がりの一冊です。

黒い表紙に銀で印刷された作者名。背景には黒のインクで印刷された人魚が光の当たり方で浮かび上がります。

縦長く、表1と表4に分割された表紙はボール紙の芯に色上質紙を貼り合わせた丈夫なものになっており、3メートルを超える長い本文の両端に貼り付けられています。

黒基調の落ち着いた雰囲気の表紙の中心にはタイトルがピンクの箔押し加工でキラリと輝き目を引きます。

3m超の本文は蛇腹折りになっており30ページに分かれています。一度には印刷不可能なため、数ページずつ印刷し貼り合わせて一枚の長い「経本」のような仕上がりになっています。見開き単位で漫画として読むことと、一枚の長い絵として見る二通りの楽しみ方が可能です。